THE STORY OF “TIME”
ここだけ、時間の流れが少しゆっくりだ。
緑のテント。淡いピンクのタイル。引き戸の向こうに並ぶ、手書きのお品書き。新しく見せるために古くしたのではない。長い年月、毎日の商いを積み重ねた結果、この景色になった。
「らーめんたいむ」は、かつて山梨・石和温泉でラーメン店を営んでいた店主が、いまは群馬・倉賀野で夫婦二人で守る町中華。鍋を振る音、湯切りの音、注文を受ける声。気取った演出はないけれど、町中華に欲しいものは、ちゃんとここにある。
ラーメンだけじゃない。チャーハン、オムライス、丼もの、炒めもの、餃子。今日は麺、次はご飯。通うほどに「次はこれを食べよう」が増えていく。それが、昔ながらの町中華の楽しさだ。
派手じゃない。新しくもない。
でも、こういう店は、もう作ろうと思って作れるものじゃない。